一般社団法人ちせ新規事業情報

一般社団法人ちせ は、
札幌圏の自然系博物館、動物園、水族館、科学館、
図書館、環境体験施設などをつなぐ
CISE(ちせ)ネットワーク
運営・支援などの事務局業務を担うとともに、
科学教育に関係する講座やイベントの運営や、教材の開発、
その他目的を達成するための事業活動を行っています。

新規事業情報

2024/11

第2回 海がつくったタイムカプセル「化石」 教材体験・講演会

北海道は約1億4000万年前、大陸プレートの衝突によって隆起し、現在の形になりました。つまり、北海道は太古から現在までの海洋環境、ひいては地球の激変を記録した貴重な場所なのです。
北海道の山々には、海の生き物や恐竜、そして石炭などの化石が眠っています。これらの化石は、太古から現在までの地球における海洋環境の変遷を理解する手がかりとなります。

日時:2024年11月30日(土):第1部(11:00~12:30)、第2部(13:00〜15:00)
会場:札幌市中央図書館 3階講堂(札幌市中央区南22条西13丁目1-1
※会場には、公共交通機関でお越しください。
主催:一般社団法人ちせ
特別協力:船の科学館「海のミュージアムサポート」

※この活動では団体広報や助成団体等への報告のために写真撮影を行います。ご承知ください。
対象:どなたでも参加していただけます。
参加費:無料
定員:第1部(11:00~12:30)- お申込の必要はありません。/ 第2部(13:00〜15:00)- 各回定員50名(先着順)




【実施内容】

第1部(11:00~12:30):化石や恐竜について楽しく学べるトランクキット(博物館資料持ち出し教材)展示体験会

◯恐竜トランクキット教材体験
 ティラノサウルスの頭部・全身骨格パズルに挑戦

◯ならべないと
 古生物の名前を探すカードゲーム

◯クビナガリュウの骨格スタンプ

第2部(13:00~15:00):海がつくったタイムカプセル「化石」連携講座 ~恐竜・化石の大地北海道のひみつがわかる~

○海の地層から考える北海道の大地の成り立ち(13:00~)
 中生代白亜紀(約1億年前~6,600万年前)の北海道は現在とは異なり、西側部分と東側部分に分かれており、海にはアンモナイトや首長竜が棲んでいました。その後、大陸プレートや海洋プレートの衝突により地下深部の岩石が隆起することで、過去の海で堆積した地層が徐々に陸地となり、現在の北海道の形へとダイナミックに変化していきました。本講演では、地質学や地質年代学などの最新の研究成果をもとに、太古から現在までの北海道の大地の成り立ちや古環境変遷の謎に迫ります。
 講師:久保見 幸(北海道博物館 学芸員)

○「化石と石炭の王国」北海道 ~過去からのタイムカプセル・そして未来予測へ~(14:00~)
 北海道は約1億年前以降の多種多様な化石が豊富に見つかる「化石王国」であると同時に、九州と並ぶ「石炭王国」でもあります。そもそも化石や石炭はどこでどうやってできたのでしょうか? 化石や石炭から読み取る地質時代の北海道にはどのような景色が広がっていたのでしょう? それらをふまえ、過去からのタイムカプセルは海と同じく色々な場所から得られることを解説いたします。そして環境変化の歴史から現代の私たちが直面している地球温暖化問題と未来予測についても考えます。
 講師:成田 敦史(北海道博物館 学芸員)

【問い合わせ先】
一般社団法人ちせ 事務局:菊田 融
090-1640-9017